8mmの質感を再現

mixiの日記と同じ内容で書いてみる(笑)
気がついたら1ヶ月近くも日記を空けてしまった…




昨日職場であった問い合わせだったんですが(というか雑談w)、「普通にDVテープで撮った素材を8mm風に書き出すことは可能でしょうか?」と。


結論から言ってしまえば出来なくも無いというのが答えでしょうか。
映像をいじっている人にとっては誰しも一度はやってみたことはあるでしょう。



今までだったらPremierシリーズの中にビデオエフェクトのQuick Timeフィルタというのがあって、そこから傷やホコリの調節をしたり画質をモノクロやセピア調にすることによって、ある程度のそれっぽさは出てきます。
もっと本格的に行いたいのであれば、After Effectの合成力を駆使して自分だけのオリジナルフィルターを作成してみるのも良いでしょう。
もっともこちらは上級者の話になりますが。


また金額的に余裕があれば300$くらい費やして(海外のやつだけどw)Magic Bulletというフィルターソフトを購入してみるのも良いかも。
(こちらはサンプル版)
http://www.adobe.co.jp/special/premiere/redgiant_descrip.html

その代わりレンダリングが超重いよw


通常のビデオは60iと言って、1秒間に60枚ものインターレースフィールドを撮影します。
ただ一番の問題が元がデジタル撮影なんで、それをフィルムっぽく毎秒30コマや、世界標準の毎秒24コマで撮影できれば問題ないんですけど、そこはあくまでもDVで撮影したやつだしねw。
Premierでは手っ取り早く「インタレースの解除」もしくは「フィールド削除」という効果をつければいいんだけど、これらはフィールドを捨てて動きの分解能を下げているので、解像度が下がり画質が悪くなります。


このコマの問題というのがある意味では一番の問題点というか(画質を優先させるか、質感を優先させるか)、いちばん難解なところだったんだけど、嬉しいことにこんなソフトがあったりする。


Magic Bullet Suite(After Effectと併用)
http://store.yahoo.com/redgiantsoftware/magbulsuit.html

これは超嬉しいことに60iのビデオを24pに変換する機能がありますが、値段も先ほどのMagic Bulletの倍のン百㌦というお値段ものですw
所詮貧乏人には8mmの質感は無理なんでしょうか(何か矛盾してるけどw)





これは自分の考えですが、8mm風の質感を出すのであれば、これはいろいろ自分で開発していくのも面白いんじゃないかなと。
もちろん本物の8mmで撮った映像を、風に仕上げたDV映像では観る人が見てしまえば簡単にその違いが分かってしまいますが、あとは何の目的でそれを見せるかによりますよね。


正直PVとか再現映像みたいな感じであれば、そのレトロ感が伝わっていれば十分だと思いますし、逆にそれっぽく見せる手段というところに、その人のアート感がよりいっそう伝わってくるんじゃないでしょうか。
よほどのことが無い限りは(例えば8mmのフィルムを紛失したので、そこだけDV映像で再現したいとかw)、その人の個性で8mm調のエフェクトで質感を出すというのも作り手の醍醐味の一つだと思います。